今あるものの組み合わせから新しいものを創造していくフィールディング・カンパニー リンクレイン

DOG式ウナギ陸上養殖事業

  • HOME »
  • DOG式ウナギ陸上養殖事業

養鰻業界の現状

近年のニホンウナギは稚魚の不漁に伴い、池入種苗の不足を補うため、東南アジアに生息するビカーラ種やアメリカに生息するロストラータ種などの、ニホンウナギ以外のウナギ(異種ウナギ)の稚魚を輸入して養殖するする動きが盛んになってきました。
しかし、温帯種であるニホンウナギと熱帯種が主である異種ウナギの養殖では、これまでの養殖環境との違いが多く、設備の大幅な変更・増設にあわせてランニングコストの増大等々の要因から健全経営が見込められないと考えられます。

  • 平成21年EUは輸出許可を発給しないことにより実質的に輸出を禁止。
  • 国際保護連合会(IUCN)は、平成26年にニホンウナギを絶滅危惧種に指定。
  • ビカーラ種を準絶滅危惧種としてレッドリストに掲載。
  • アメリカウナギも絶滅危惧種として掲載。

資源の管理対策として捕獲及び池入れ制限の策定等、ますます流通価格の高騰や品不足がおこっています。

当社技術等の特徴

DOC式ウナギ養殖システムとは、オリジナルなマイクロバブルを用いた循環型の養殖システムとなり、使用する水は水道水が利用できるため完全管理型の陸上養殖となります。
これにより、これまでに問題視されてきた「溶存酸素欠乏」による諸問題を解決することができ、養殖におけるシラスから黒子までの生存率(歩留り)が通常16%~35%程度が約80%強へと飛躍的に向上しました。

当社の強みである養殖のノウハウ及び異種ウナギの養殖技術のノウハウを最大限に活用し、ビカーラパシフィカ種の稚魚(シラスウナギ)を提携先であるフィリピンの養殖場にて既定のサイズまで育ててから輸入することにより安定供給を実現しております。

事業の概要

事業概要 DOG式ウナギ養殖システムを用いた密閉循環式陸上養殖システムによるコストの削減、良水質維持、生存率の向上による高収益事業を目指す。
投資資金 177,000千円~ 設備・運転資金(稚魚代・他)
備考

別途、土地面積最低300坪が必要となります。土地の造成費・水道工事費・電気工事費等々は別途かかります。現場により違いがあります。

*土地の造成とは、地目や形状により平地にするための工事となります。
*地型や形状によりメーカーが現地調査を行い設計致します。
*地目は農地でも構いませんが、ボイラーの設置部分は基礎工事が必要な為、その部分に関しては地目変更が必要となります。(農業委員会)
*300坪のハウス内には、池(プール)は20~25個程度メーカーの物を設置します。その他、循環設備・ボイラー等を設置致します。

DOG式とは

DOGノズル(マイクロ・ナノバブル噴射装置)を養殖仕様に仕上げた画期的なシステムです。

DOG式の特徴

DO の維持・・コスト0(ZERO) の空気を酸素に替えて、長時間 水中で DO 値を安定的に維持でき、従来のブロアー 等が不要の為ランニングコストが削減

有害菌の殺菌・・DOGノズルの微細気泡は、活性種(フリーラジカル) を発生し有害物質が制御される為、病原菌による死亡率が減る。

硝化脱窒・・長年不可能であったテーマを業界初の濾過システム により完全硝化脱窒に成功。 このため長期間の水替えが不要で健全な水質維持が 可能。

水槽養殖から大規模な池まで対応いたします。

DOとは・・・DO値。(ディーオー値):水中に含まれる酸素の量
DOGとは・・・ 弊社マイクロ・ナノバブル発生装置の総称で DOG SYSTEMと呼称しています。
硝化脱窒とは・・・硝化(しょうか)・脱窒(だっちつ)本件で指す「硝化」はアンモニアが窒素になることを示しています。脱窒は水中の窒素を取り除くことです。

養鰻の現場

IMG_2776
IMG_2805
IMG_2947
IMG_3268
IMG_3294
IMG_3365
IMG_3402
IMG_3473
IMG_3475
IMG_3516
IMG_3517
previous arrow
next arrow
IMG_2776
IMG_2805
IMG_2947
IMG_3268
IMG_3294
IMG_3365
IMG_3402
IMG_3473
IMG_3475
IMG_3516
IMG_3517
previous arrow
next arrow

コンテナ式養鰻装置

・A、B系統飼育槽(上、下段)…水槽容量…上段 2.36㎥ 下段 2.20㎥
 オーバーフロー方式にて排水、排水口の高低にて水量調節可能。

・A、B系統クッション槽
 飼育槽からの排水を一旦為、濾過槽へ排水。余剰水がある場合、この槽より外部へ排水。

・第1、2濾過槽(各1.00㎥)
 タンク上方より飼育槽からの水が流入、濾過層を通って底部排水口より排水。

・曝気槽(1.00㎥)
 DOGシステムにてマイクロ・ナノバブル曝気。

循環経路と方式

飼育槽

オーバーフロー部のメッシュ部が詰まり始めると、循環が悪くなります。また、飼育槽のから水が溢れる原因にもなりますので丹念に清掃して下さい。底部の汚物が飼育槽内に滞留し続けると腐敗し、水の汚濁につながりますので取り除いてください。

■水深の設定■
飼育する鰻の大きさが大きくなると、水槽から飛び出し死亡する原因になりますので付属のスライド式蓋を取り付けてください。下段の水槽はクッション槽の水位に合わせて水位が上昇する場合がありますので、水槽の8割以上の高さに設定しないでください。溢れる原因になります。

■オーバーフロー部のメッシュ及び形状■
オーバーフロー部のメッシュは、飼育する鰻の大きさに合わせて変更可能ですが、鰻は狭い場所へ入りたがる修正がありますので大きさと近似寸法のものは使用しないでください。オーバーフロー部には浮遊する汚物が排水の際に集まってきますので面積を大きめに設定してください。大きくしても設定水位以上に排水されることはありません。

■壁面等の清掃■
飼育を続けていると、側面にもうっすら汚れが蓄積します。目立つようになれば、ブラシ等で洗浄してください。但し、餌やり前に行うと餌食いが悪くなりますのでご注意ください。

濾過槽

飼育槽から入ってくる水を濾過し、清浄な水にするための槽です。グリーンマットにて大きな汚れ(餌の残さい、糞等)を取り除き、敷き詰められた濾材に繁殖させた好機菌によって濾過します。

■グリーンマットの清掃■
餌、糞等の汚れをグリーンマットで濾過します。グリーンマットの汚れを放置すると濾過しきれずに濾過槽に侵入してしまいますのでこまめに清掃を行ってください。グリーンマット内部の汚れもしっかりとり、浸水する状態を保ってください。

■濾材の清掃■
表層に溜まったゴミなどは網などですくい濾材が露出するように維持してください。曝気槽への送水量減少の原因になります。また、注水の流れで濾材に高低差がついた場合は平らにならしてください。*固形の汚れが溜まりだすと逆洗をかけ汚れを浮上させ清掃を行います。

クッション槽

 

飼育槽からオーバフローにて排水された水は一旦クッション槽に入り、循環ポンプで濾過層へ送り出されます。この際、余剰な水はクッション槽上部の排水口から外部に排水されます。この槽には、下限監視のフロートセンサーがありますので、設置位置以下に水深が下がると循環ポンプが停止するように設定されています。

検査項目

飼育状態のバロメーターとして飼育水の成分をデータ取りすることで、飼育状態・装置の稼働状態を視認し、水替えや濾材選定を行います。

  • 水温
  • アンモニア
  • 窒素
  • pH
  • リン
  • DO
  • 亜硝酸(NO2-)
  • 硝酸塩(NO3-)
  • 透明度

鰻の飼育と状態の確認

  • 餌量(乾燥重量。練り餌の場合乾燥重量+水)
  • 残餌量
  • 餌やりの時間、摂取時間
  • 死亡匹数と状態

曝気槽

曝気槽ではDOG SYSTEMによりマイクロ・ナノバブル曝気を行います。濾過槽からの流入と飼育槽への移水のバランスもここで行います。下限監視のセンサーがありますので、時間経過で減っていくように水の出入を調整します。


PAGETOP
Copyright © リンクレイン株式会社 All Rights Reserved.